社会人学び支援家の宇山です。私が札幌で読書会を始めてから、もう少しで一年となります。
「土曜日の午後にお金を1000円もとって、本当に人が集るの?」と言われたこともありますが、おかげさまで毎回意識の高い方々に参加してもらえています。今回も私を含めて8名の方で共に学ぶことができました。
今回の課題本は、『戦後史の正体 1945-2012』(孫崎 享 著)という日本戦後史の本です。
最近は日本を取り巻く東アジアの国際政治にも大きなうねりが押し寄せている感があります。この本は、日本とアメリカの関係を軸として、日本が戦後どのような道を歩んできたのかを元外交官の著者が論じています。
当日は、「もしあなたが総理大臣だったら、尖閣諸島に外国の軍隊が上陸した場合どうしますか?」という刺激的な質問を投げかけてみました。
簡単に正解が出せるような質問でもなく、参加者の方もさまざまな意見を展開していました。家庭や職場などで、政治の話しをすることはあまりないかもしれませんが、このような読書会で、冷静に話し合ってみるのも貴重な体験となりました。
これからの日本にとって、約70年続いた「戦後」という時代は終わり、新しい時代が始まっていく予感がします。混沌の中から、空気に流されることなく、対話を通じて新しい価値観を作り上げていく作業が、これからの私たちには必要ではないだろうかと思いました。
読書会の後は、居酒屋に場所を移して、熱いディスカッションが続きました。
会員のAさんにも当日の様子などを紹介してもらいましたので、ご参照ください。