札幌で読書会を開催している社会人学び支援家の宇山です。
今回のテーマは、課題本の決め方についてです。
課題本を読んでから参加するスタイルの読書会を開催する場合、どんな本を課題本にするか決めなくてはなりません。
選んだ本によって参加者が増えたり減ったりするので、課題本の選定は重要なポイントです。
まず最初に考えることは、開催する読書会のテーマがなんであるかということです。
札幌ビジネス読書会の場合は、「読書を通じてビジネス力を高める」ということをテーマの一つにしています。ですから、ビジネス書が課題本を選ぶ際のターゲットになります。
読書会を初めて開催する場合は、次の3つのポイントを満たしている本を選んでみると無難です。
- ベストセラーである
- 古典である
- 読みやすい
ベストセラーは、多くの人が読んでいるという実績ですから、読書会に参加する人に対して無理なくお勧めできます。本の後ろには、『第**版発行』という情報が書かれています。この版数が多いほど、よく売れている本になります。ビジネス書の場合、一回の版で作られる本は5000冊が標準的です。仮に10版発行されている本であれば、約50,000冊売れているということが推測できます。
「古典である」というポイントですが、ある程度の年月を経ても読み続けられている本であれば、時代の流行などに左右されない普遍的な価値を含んでいる本と考えることができます。その本がいつ発行されたかは、版数と一緒に書かれていますので、確認も簡単です。
「読みやすい」というポイントは、上記2点に比べると主観的な要素になりますが、文字がそれほど小さくないとか、分厚い本ではないという点を考慮すると、読書がそれほど得意でない人でも参加しやすくなります。
課題本を選ぶという作業は、読書会の主催者にとって一番ドキドキするところです。私も毎回4、5時間は本屋であれこれ考えながら選ぶようにしています。
課題本の選び方については、別の機会でもご紹介したいと思います。