第27回札幌ビジネス読書会を開催しました(2014.3.22)

購買サポートセンターの宇山です。

3月の札幌ビジネス読書会は、才能をテーマとする本を課題本に選定しました。

■第27回の課題本

『才能を磨く 自分の素質の生かし方、殺し方』
ケン・ロビンソン 著
大和書房

才能を磨く ~自分の素質の生かし方、殺し方~


この本の原題は、『エレメントをみつける』というものです。エレメントとは何でしょうか?

エレメントとは、「自分の才能と情熱が出会う場所」を意味する。
まず何よりもそれは、「自分にとって、それをするのが自然に感じられること」だ。
(中略)エレメントを見つけるための基本的なステップは「自分の才能を理解すること」である。
だがエレメントにあるというのは、自分の得意なことをするにとどまらない。さらに「それを愛している」という条件が加わる
-本書14ページより抜粋

著者は教育学を専門とする大学教授ですが、「学校教育は創造性を殺してしまっている」というTEDトークがTED史上最多の再生回数となっていることでも有名です。

今回の読書会には6名の方々が参加してくれました。「才能」という言葉には、一部の特殊な人だけが持つもの、というような響きがあります。今回の課題本を読んでも、「自分とは関係ないのでは?」といった意見も出されました。今回の参加者は、年齢層が20代から50代までと幅広かったので、ディスカッションもいろいろな角度から行うことができました。

例えば、「20代に仕事は面白かったのですか?」という質問が、20代の参加者から年上の参加者に投げかけられました。才能というものは、何か特別なことをするのではなくて、目の前にあるものを幸せと感じる能力ではないかという意見もありました。

3時間近くディスカッションを行いましたが、最後に、それぞれの参加者にどんな才能を感じるかを全員でシェアしてみました。自分の才能というものは、なかなか自分自身では見つけることができない、そんな風に思いました。

参加者の皆さん、どうも有難うございました!

2014-03-22 16.51.27

 

第26回札幌ビジネス読書会を開催しました(2014.2.22)

ソチオリンピックも終わってしまいましたね。祭りの後ってさびしいもんです。

さて、ほんのちょっとだけ暖かくなってきた札幌で、第26回目となる札幌ビジネス読書会を開催しました。

今回の課題本は、次の一冊です。

『【新訳】南洲翁遺訓 西郷隆盛が遺した「敬天愛人」の教え』 松浦光修 編訳 PHP研究所

[新訳]南洲翁遺訓

この本は、明治維新の立役者である西郷隆盛が語ったことを旧荘内藩の人々がまとめた本です。荘内藩は幕末に幕府側として戦い、西郷隆盛率いる政府軍によって降伏させられます。そんな仇である西郷隆盛の語りをなぜ本にまとめたのでしょうか。

『道は天地自然の物にして、人は之を行うものなれば、天を敬するを目的とする。天は人も我も同一に愛し給うゆえ、我を愛する心を以って人を愛する也。』

「南洲翁遺訓」 より

ビジネス書というと、欧米の著者が書いた自己啓発系の本を思い浮かべる人も多いと思います。もちろん、それらの本から学ぶべきところも数多くありますが、キリスト教を中心とした西欧の思想が背景にある本も多く、すべてが日本人の価値観に合っているとも言い切れないところがあります。

ですから、日本人が古くから培ってきた日本の思想についても学ぶ意義があると思い、私はこの本を選びました。『南洲翁遺訓』という本は、西郷さんが書いた本ではありません。旧荘内藩の武士たちが中心となって、西郷さんから聞いた話をまとめた本です。

西郷さんというと、どんなイメージがあるでしょうか。私が学生時代に学んだ歴史では、明治維新の立役者ながら、政策の違いによって明治政府から追われ、最後には謀反を起こして殺された、という風に書かれていたと思います。

今回の読書会では、男性6名、女性1名が参加してくれました。皆さんに聞いてみると、上記のようなイメージを抱いている人が多かったようです。

ところが、この本を読んでみると、西郷さんという人物についての認識を改める必要があると感じました。それどころか、今の日本に必要な考え方が、この本には凝縮されていると言ったほうがいいのかもしれません。

政治の教え
・あなたに反対してくれる人はそばにいるか?

時代の教え
・国は、道徳で守られる

事業の教え
・私なんか……と思うな!

人生の教え
・自分を愛するように他人を愛せ

など、当たり前のようで、なかなか実行できない言葉が続きます。

「知行合一」 という言葉があります。陽明学という中国の思想にある言葉です。この言葉を私は学生時代によく通った居酒屋のマスターから教えてもらいました。口先だけ達者な私に、マスターはよく言ってくれました。

「宇山さん、知行合一。知ってるだけじゃだめだよ。行動が伴って、初めて意味があるんだから」

この本で書かれていることをどうやって実践していくのか、それが今回参加してくれたみんなにとっても、一番大事なことではないかと思いました。

日本の思想、奥が深いです。

敬天愛人、みなさんどうも有難うございました!

2014-02-22 16.49.07

第25回札幌カフェ読書会を開催しました(2014.2.6)

札幌で読書会を主催している購買サポートセンターの宇山です。

2月は札幌雪祭りが開催される季節です。一年で一番寒い月ですが、本好きが集まってカフェで読書会をするには雰囲気のある季節かもしれません。

さて、今回の札幌カフェ読書会は10名プラス見学1名と満員御礼になりました。男性5名、女性が6名です。

それではどんな本が紹介されたのか見ていきましょう。

保険営業にがんばっているIさん、ビジネス書の有名な一冊と、最近はテレビドラマにもなっている小説の二冊を紹介してくれました。

道をひらく
松下 幸之助 (著)

三匹のおっさん
有川 浩 (著)

読書会常連のHさんは、コミュニケーションに関するお勧めの一冊です。

わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か
平田 オリザ (著)

Hさんからの感想です:

自分がまったく知らない本を紹介してもらえてとても刺激になります。
今回は、とても心暖まる猫のお話と
闇学なんていう変わり種の本が興味深かったです。
『ときには好きなだけわがままになってみればいい。』という本を
紹介してもらい、ぱっと開いたページの言葉が素敵だったので
ノートにメモしました。どうもありがとう。

小説のお好きなTさん、駅伝に関する感動の一冊です。

風が強く吹いている
三浦 しをん (著)

Tさんからの感想です:

『風が~』は、駅伝に興味のない方にこそ読んで欲しいです。何かにひたむきになる素晴らしさに心奪われ、読み終える頃には、駅伝見たい!と思う自分に出会えるでしょう。

いつもかばんに本を数冊入れてあるというNさんは二冊ご紹介です。

そして天使は歌う (角川文庫 (6281))

深呼吸の時間~1分で心を充電するデイリー・レッスン
アラン・コーエン (著)

久々に参加してくれた小樽在住のHさんは名言と写真を組み合わせた一冊です。

ときには好きなだけわがままになってみればいい。―Be as outrageous as you want to be.
アルファポリス編集部 (編集)

常連メンバーのWさんはコーチングの勉強にお勧めの本を二冊紹介してくれました。

コーチングが人を活かす―やる気と能力を引きだす最新のコミュニケーション技術
鈴木 義幸 (著)

この1冊ですべてわかる コーチングの基本
コーチ・エィ (著), 鈴木 義幸 (監修)

Mさんはブログを一冊の書籍にしたという作品です。結構衝撃的な内容です。

彼女失格 恋してるだとか、ガンだとか
松 さや香 (著)

読書会のゴッドファーザーHさんは旅がキーワードの本です。

旅猫リポート
有川 浩 (著)

冒険に出よう (U25サバイバル・マニュアル) (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)
安藤 美冬 (著)

ランチのアッコちゃん
柚木 麻子 (著)

Hさんからの感想です:

① 〈旅猫リポート 〉 有川 浩著
  野良猫ナナと青年サトルが主人公。
  ある事情でナナの受け入れ先を探さなくなり、
  一緒に旅に出ることになる。ラストは泣け
  ます。人と動物の交流たまなく、いとおしい。
  お勧め度 ☆☆☆☆☆

② 〈ランチのアッコちゃん〉 柚木 麻子著
   主人公は小学校の教材を出版している会社
   に勤めているOL三智子。
   ひょんなことからおカッパ頭の上司のアッコ女子
   とお弁当を交換することから始まる。
   あしたからランチが楽しくなります。ビタミンFの小説
   です。
   お勧め度 ☆☆☆☆

③ 〈冒険に出よう!〉   安藤 美冬著

   情熱大陸他最近TV等で新しい生き方”ノマド”で注目
   をあびている美冬さん。ノマドとはひとつのオフィス、
   ひとつの肩書き、ひとつの専門分野に縛られない
   わくわくしながら日々さまざまな場所で、自由なスタイル
   な生き方。自分さがしのヒントを欲しい人にはうってつけ。
   只今読書中に付きお勧め度はなし。

少々長くなりました。又、次回もよろしく。

女性陣最後となったYさんは、薬草に関する本と、マーケティングの本の二冊です。

自然は緑の薬箱―薬草のある暮らし
植松 黎 (著)

価格、品質、広告で勝負していたら、お金がいくらあっても足りませんよ
川上 徹也 (著)

今日のトリは若手のSさんです。こちらも旅がキーワードの本です。

「闇学」入門
中野 純 (著)

あたらしい野宿(上)
かとう ちあき (著)

Sさんからの感想です:

こんばんは!
先日の読書会ではありがとうございました!

これからショーンホワイトと高梨さらちゃんを見るために2時間半どっぷり闇に浸かって待っていようというわたしです。

Tさんの紹介した『風が強く吹いている』は、札幌ビジネス読書会Tさんのイチオシだし、読書会のみなさん面白いとおっしゃるので、ぜひ読んでみたいですね。

Hさんの『冒険に出よう』は、メインの紹介ではなかったようですが、見た瞬間にピンときました。
早速立ち読みしてみて、なるほど若い人に読んで欲しい一冊だな、と思いました。

個人的なことですが、おととい、面白い本に出会えました。高野秀行の『ワセダ三畳青春記』は、ちょっと古い本ですが、2月のマイベストになりそうです。UMAを追う探検家の高野氏の住むアパートの住人が、じつはUMAより奇想天外な人たちだったという自伝的エッセイです。ぜひご一読を!!

今回もいろいろなジャンルの本を知ることができました。本好きの仲間が欲しいあなた、読書会でお待ちしております!

第25回札幌ビジネス読書会を開催しました(2014.1.25)

新しい年も1ヶ月弱がたちました。今年第1回目となる札幌ビジネス読書会を開催しました。

2014年最初の札幌ビジネス読書会は、経済をわかりやすく学べる一冊が課題本です。

『経済は世界史から学べ!』
茂木誠 著
ダイヤモンド社
http://amzn.to/1eSCvmH

「TPP」、「デフレ経済」、「消費税率の引き上げ」、「財政再建」などなど、経済に関する話題はテレビや新聞で毎日のように目にしています。では、「TPP」とはなんでしょうか。日本の財政にはどんな問題があるのでしょうか。

—–

・『日経新聞』などを読んでも根本的なことがどうもわからないという方
・「教養としての経済学」を学ぶ機会がないまま社会人になってしまった方
・子どもの素朴な質問にうまく答えられなかった方
・通貨・金融・為替・貿易などが「なぜそうなったのか」
を歴史的に学びたいという方

本書は、こうした皆さまを対象とした入門書です。

『経済は世界史から学べ!』 はじめに から抜粋
—–

著者は駿台予備学校で世界史を教えている先生です。経済のことをもっと知るために、歴史の視点から経済にアプローチしたというのがこの本面白いところです。

今回は9名の方が参加してくれました。男性が7名、女性が2名です。そのうち、男性1名、女性2名が初参加です。札幌ビジネス読書会は、その名前の印象もあるのか、初めて参加する人、特に女性にとってはハードルが高いと感じるそうです。「間違ったことを言ったらどうしよう」とか、「議論になったら困る」という心配があるそうですが、心配ご無用です。必要なことは課題本を読んでくることと、他の人が話すのをじっくりと聞くことです。そして、自分の思ったこと、感じたこと、疑問に思ったことを素直に発言することで、とても楽しくて有意義な時間を過ごせることになります。

今回の課題本についても、「すでに知っている内容で、特に新しい気付きはなかった」という感想もあれば、「経済や歴史が苦手だったので、とてもためになった」という感想もありました。そのようなメンバーが集まった中で、TPPについてどう考えるか、消費税アップは必要?といったテーマで、それぞれの意見を聞きながら、これからの日本経済について考えてみました。

ひとつのテーマについても、見方は十人十色です。ですから、いろんな人が集まる読書会というのは、普段得ることのできない学びと気付きになるのかもしれません。そんなことを感じました。

参加者の皆さん、どうもありがとうございました!感謝です。

2014-01-25 16.54.53追記
著者の茂木誠様より、ブログでコメントを頂きましたので、紹介します。

宇山様
お役に立てて光栄です。

目先の損得抜きに、地道な活動を続けられていることに敬服します。江戸時代から、日本各地でこういう勉強会が開かれていたようです。
http://mogiseka.at.webry.info/201311/article_6.html

 

 

 

第24回札幌カフェ読書会を開催しました(2014.1.23)

今年は寒さが厳しい札幌の冬です。

今日の札幌カフェ読書会は直前でキャンセルも続いたのですが、それでも5名が参加してくれました。男性が4名、女性が1名です。そのうち初参加は2名でした。

さて、真冬の読書会にどんな本が紹介されたのかチェックしてみましょう。

トップバッターは若手のSさんです。今では本の虫と言えるほどのSさんですが、そんな彼が読書にはまるきっかけとなった一冊を持ってきてくれました。学生時代の辞書みたいに真っ黒な本でした。

亡国のイージス 上&下
福井 晴敏 (著)

今回で2回目となるNさん、発売されたばっかりの一冊です。結構売れているみたいです。

人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門
中土井僚 (著)

今回が初参加となったNさん、ビジネス本がお好きとのことです。この本は札幌ビジネス読書会で課題本としたことのあるベストセラーです。

生き方―人間として一番大切なこと
稲盛 和夫 (著)

同じく初参加となったIさん、本日の紅一点でした。最近は癒しを感じる本をよく読むそうです。

まずいスープ
戌井 昭人 (著)

本日のトリは常連のWさんです。いつも紹介してくれるのとはちょっと違ったジャンルでした。

色彩がわかれば絵画がわかる
布施 英利 (著)

今回は5名という人数だったので、ゆっくりと本について語ることができました。本の紹介が終わったあとには、よく行く本屋さんの話題について盛り上がりました。

本日ご参加のみなさん、風邪引かないようにがんばりましょう!

第23回札幌カフェ読書会を開催しました(2014.1.9)

新しい年が始まって第1回目となるカフェ読書会を開催しました。

今回の参加者は7名、男性が4名、女性が3名でした。

それではどんな本が紹介されたのか、見ていきましょう。

今日のトップバッターは、久々の参加となったゴッドファーザーHさんです。

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法
水野敬也 (著), 長沼直樹 (著)

限界集落株式会社
黒野 伸一 (著)

今回が初参加となったNさんは、関東から長期滞在中です。

かもめのジョナサン
リチャード・バック (著)

組織を変えるマネジメント
佐藤 克男 (著)

いつも分厚い系の本を紹介してくれるIさん、女性の美に関する思いと怖さをモチーフにした一冊です。

モンスター
百田 尚樹 (著)

会社の昼休みに読もうとして、「うるっときて」読めなかったというTさんご紹介の本です。

ふるさと銀河線 軌道春秋
高田 郁 (著)

今回が2回目の参加となったMさんは2冊紹介してくれました。

向田邦子の恋文
向田 和子 (著)

隣りの女
向田 邦子 (著)

最近はサイエンス系の本をよく読むというHさん、手作りの模型を使ってプレゼンしてくれました。

生物と無生物のあいだ
福岡 伸一 (著)

本日のトリは常連メンバーのWさんでした。まんがの好きな人ならずとも興味を抱く一冊です。

マンガ脳の鍛えかた 週刊少年ジャンプ40周年記念出版 (愛蔵版コミックス)
門倉 紫麻 (著)

今日もいろいろなジャンルの本が紹介されました。今年も読書会で静かに盛り上がれるといいですね。

第24回札幌ビジネス読書会を開催しました(2013.12.28)

札幌で読書会を開催している購買サポートセンターの宇山です。

2013年最後の土曜日に、24回目となる札幌ビジネス読書会を開催しました。2011年10月から読書会をスタートしましたが、これまでに300名以上の方々が参加してくれました。主催者はただの酔っ払いですが、読書会というコミュニティは本当にいいもんだなと思います。恋の街札幌に、読書会という輪が広がっていくと素敵かもしれませんね。

第24回のテーマは未来予測です。課題本は、『2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」』米国国家情報会議 編 講談社です。今回は男性5名、女性2名の合計7名(内初参加が1名)が参加してくれました。

2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」

この本はアメリカの政府機関が発行している「グローバルトレンド2030」というレポートを翻訳したものです。このレポートはアメリカ大統領が就任前に目を通すと言われています。つまり、アメリカという国が戦略を立てるベースになっている情報です。未来になにが起きるかは誰にもわかりませんが、大きなトレンドをつかむことはできます。2013年もそろそろ終わりですが、新しい年に向けてなにをなすべきなのか、この本をテキストにして一緒に話し合うというのが今回のコンセプトです。

この本では、日本の経済力は相対的に低下していき、世界における影響力も弱くなっていくという予測が展開されています。それだけを読むと、日本の将来は真っ暗という感じですが、参加者の皆さんからはいろいろな角度から意見が出ました。

私がこの本を課題本にした際、没落していく日本の中で我々はどのようにサバイバルするのかという論調になると予想していました。ところが、今回のディスカッションでは、経済力が幸せに比例するのは違うんじゃないか、という意見が提示され、私も思いつかなかったように議論が展開します。

確かに、経済力がそのまま幸せの指数にならないことは、今の日本人が気づいてしまったことです。50代の参加者と20代の参加者が、『里山資本主義』という本を参考図書として持ってきたところに、これからの日本を考えるヒントがあるのかもしれないと思いました。

読書会の後は、居酒屋、ライブバー、ジャズバーという流れで、主催者はボロボロになってしまいましたが、メンバーの一人から結婚の発表もあり、素敵な会になりました。

二次会で、「今年の一冊」をヒアリングしましたので発表します。

なおちゃん:音楽 (新潮文庫 (み-3-17))
とがちゃん(今年は102冊読破です):田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」
しんちゃん:わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書 2177)
しもくさん:論語物語 (講談社学術文庫 493)
こんちゃん:カツ婚! 愛で勝つ!篇 (ワイドKC キス)
ひでっち:幸福論 (第1部) (岩波文庫)
さとやん:小説 帝都復興
さるちゃん:神様のカルテ2 (小学館文庫)
お馬鹿な主催者:オン・ザ・ロード (河出文庫)
ソフトバンクファン君は……言い忘れました。一生懸命幹事を補佐してくれました。

参加者の皆さん、こんなお馬鹿な主催者を支えてくれていつもありがとう!

2013-12-28 01

だいじょうぶ、だいじょうぶ、きっと、うまくやれるさ。

君たちと一緒なら。

第22回札幌カフェ読書会を開催しました(2013.12.26)

札幌で読書会を開催している、購買サポートセンターの宇山です。

2013年も終わろうとする師走の夜、22回目となる札幌カフェ読書会を開催しました。

今回は男性4名、女性7名の合計11名が参加してくれました。今回も満員御礼です。

それでは紹介された本を見ていきましょう。

トップバッターは整体のお仕事に情熱を傾けるHさんです。小説仕立ての自己啓発本として大ヒットしたシリーズの続編ですね。

夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
水野敬也 (著)

ここ数回はレギュラーメンバーとなっているTさん、「ちょっと怖いけどなぜか温かい気持ちになる」という一冊です。

押入れのちよ
荻原 浩 (著)

若手のSさん、今年のマイフェイバリットという本の紹介です。

こんな夜更けにバナナかよ
渡辺 一史 (著)

今回が初参加となったMさんですが、ふだん何気なく使っている敬語について考えさせてくれる本を紹介してくれました。

すべらない敬語
梶原 しげる (著)

セールスのお仕事に邁進するIさん、とても、というかかなり興味を引かれる一冊です。

私の死亡記事
文芸春秋 (編集)

初参加のAさんは、8000円にてアマゾンで入手したお気に入りの一冊を紹介してくれました。

激突!
リチャード・マシスン (著)
激突! (ハヤカワ文庫 NV 37)

読書会コアメンバーのHさん、動物の命を考えさせてくれる本を二冊ご紹介です。

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学
本川 達雄 (著)

ヒトは食べられて進化した
ドナ・ハート (著), ロバート W.サスマン (著)

初参加の大学生Fさんは、めでたく就職が決まったそうです。よかったですね!

月の砂漠をさばさばと
北村 薫 (著)

今回二回目となるYさん、今日のダントツ一番人気となった本でした。生首のお話です(笑い)。

ポポイ
倉橋 由美子 (著)
ポポイ (新潮文庫)

カフェ読書会常連のWさんは、日々研究されているコーチングを学ぶのにお勧めという本です。

図解コーチング・マネジメント
伊藤 守 (著)

コーチングを学べ! (マジビジ (7))
伊藤 守 (著)

東京から出張で札幌にきていたNさんが参加してくれました。遠いところからありがとうございます。

静けさを愛することば (シリーズ・手のひらのことば)
ヘレン エクスレイ (編集), Helen Exley (原著)

今回の読書会のテーマですが、一言でいうと「死と幻想」でしょうか。2013年最後のカフェ読書会は荘厳な雰囲気の中で幕をとじ、二次会へと突入していきました。

参加してくれた皆さん、ありがとうございました!!

ぜんぜん更新していないけど、

楽しくやってますんで、お気軽にご参加くださいね!!

第23回札幌ビジネス読書会を開催しました(2013.11.30)

 札幌で読書会を主催している購買サポートセンターの宇山です。

 札幌も雪が降る季節となってきましたが、今年は少し暖冬の気配です。

 11月最後の土曜日に、23回目となる札幌ビジネス読書会を開催しました。

 今回の出席者は、男性7名、女性1名の合計8名でした。そのうち初参加が3名、ほぼ一年振りの参加が1名という内訳です。

 さて、今回の課題本は『武士道』新渡戸稲造 著です。

 

 武士道 (岩波文庫)

武士道―人に勝ち、自分に克つ強靭な精神力を鍛える 知的生きかた文庫

 五千円札の肖像としても知られている著者ですが、教育者、学者のほか国際連盟事務次官なども務め、明治から昭和の激動期に活躍しました。現在の北大の前進となった札幌農学校で学び、卒業後は教授として教鞭を取るなど、北海道にもゆかりのある人です。今回の課題本は『BUSHIDO, THE SOUL OF JAPAN』というタイトルで1899年に英語で出版されています。

『(中略)私は封建制と武士道がわからなくては、現代の日本の道徳の観念は封をしたままの書物同然であることがわかった。』

-『武士道』第一版序文より抜粋

 日本人の倫理観、人生観に対し、果たして武士道はどのような影響を与えているのでしょうか。出版後、世界各国でベストセラーになり、当時のアメリカ大統領も感銘を受けたというこの本をテキストにして、武士道とは一体何なのかを参加者全員でディスカッションしてみました。

 武士道という言葉は、日本人の誰もが知っていますが、その中身についてしっかりと説明できる人は少ないのではないかと思います。せいぜい時代劇で得た知識くらいではないでしょうか。参加者の皆さんからも、現代の考え方と違うところ、そして今でも日本人の大事な価値観として残っているところなど、様々な感想がでました。

 特に、武士は金銭を卑しいものとして考えていたことについて議論が行われました。現代の日本人にとって、お金や経済はもっとも優先すべき価値観だと言えます。著者の新渡戸稲造は、「日本には宗教教育が行われていないが、日本人の倫理感はどのように形成されているのか?」という外国人の質問をきっかけとして、この本を書いたそうです。武士道というものは、経済の上に存在する倫理的な価値観を守るための思想だったのではないかと思いました。

 なかなか読みこなすのも難しい本でしたが、日本人という存在を改めて考えてみるための良いテキストだったと思います。

 参加者の皆さん、有難うございました。

 かたじけなき候

20131130-01

 

← 前のページ次のページ →