札幌で読書会を主催している社会人学び支援家の宇山です。
1月17日には、今年初めての読書会を開催しました。
今回は私を含めて8名の参加となりました。
この会は、参加者が自分の好きな本を持ってきて、お互いに紹介しあうという気楽な会です。参加する人の話を聞いてみると、「回りに本好きがいないので」ということを良く聞きます。読書が好きな人って、いそうでいないもんなんでしょうか。
それでは、今回紹介された本を見ていきましょう。
文学系読書会を主催しているKさんは、「暮しの手帖」編集長が書いた一冊をご紹介です。普段の生活の中で、ちょっとしたことにこだわりを持つ、それが豊かな生活につながる、というようなコラムです。
『あたらしいあたりまえ。』松浦弥太郎
前回は見学だったので、実質今回がデビュー戦となる図書館勤務のHさんは、本のプロらしい一冊のご紹介です。図書館を利用する人からお勧めの本を聞かれることがあるそうで、本の幅を広げるために読書会へ参加しているとのことです。ゆくゆくは本のソムリエとしてセルフブランディングするといいかなと思います。今日は手作りのPOPも準備してプレゼンしてくれました。
『書店員が本当に売りたかった本』ジュンク堂書店新宿店
今回が初めての参加となる大学生のSさんは、第二次世界大戦のノンフィクションを紹介してくれました。実在のマジシャンがスエズ運河を敵の攻撃から守るために使ったのは、なんとスエズ運河を消してしまうというマジックだった…、うーん、事実は小説よりも奇なりという感じですね。
『スエズ運河を消せ―トリックで戦った男たち』デヴィッド・フィッシャー
同じく初参加となったハウスマヌカン(現在では死語みたいです…)のDさんは、なんとなんと、Kさんと同じ本のご紹介です!?本って世の中にいったい何冊あるんでしょうか。その中から同じ本を選定するとは…。前世では姉妹だったのではないかと、もっぱらのうわさです(笑)。
『あたらしいあたりまえ。』松浦弥太郎
Hさん、Sさん、Dさんとも、事前にノートに話すことを整理して参加してくれました。その心意気がえらい!
さて、この読書会の常連となりつつあるTさんは、知的な一冊です。哲学書を読んでいると心が燃えてくるTさん、でも、「読んでいてもわからないときもある」と、正直に告白してくれました。お茶目です。ご自身のブログにもプレゼンの原稿をアップしていますので、ご覧ください。
「おのずから」
『知の考古学』ミシェル・フーコー
読書会のゴッドファーザーHさんは、二冊ご紹介です。
一冊目は、かなりお気に入りの作家になったと思える百田尚樹の時代物です。
『影法師』百田 尚樹
二冊目は、エッセイです。「読んでみたい!」のお声があがった一冊です。本の中には書き込みやマーキングも多数あり、かなり読みこんでいるみたいです。
『考えすぎない』本多 時生
ブロガーのAさんも二冊です。
一冊目は、炭鉱町などで生活する子供達の写真を集めた一冊です。ご自身の父上も炭鉱で働いていたそうで、センチメンタル・ジャーニーな一冊みたいです。
『腕白小僧がいた』土門 拳
二冊目は名作のご紹介です。今回のテーマは戦後の復興期だったみたいですね(笑)。
『蛍川・泥の河』宮本 輝
さて、最後に私が紹介したのは、北海道出身のビジネスプロデューサー道幸さんの一冊です。
『「できない自分」から抜け出す32の方法』道幸 武久
今回は女性3名、男性5名の参加でした。普段の生活では会うこともない人たちが集まって、時のたつのも忘れて語り合う、読書会って不思議です。
店をでると、しんしんと雪が降っていました。
素敵な場を提供してくださるモンクールの高橋店長、いつもありがとうございます!