第16回札幌ビジネス読書会を開催しました(2013.2.23)

札幌で読書会やセミナーを開催している大人の学びプロデューサー宇山です。

今回の札幌ビジネス読書会では、稲盛和夫さんの『生き方』を課題本としてディスカッションを行いました。

生き方―人間として一番大切なこと

著者は、27歳で起業後、京セラを一代で1兆円企業に育て上げた伝説の経営者です。この本では、自身の成功哲学を四部構成で存分に披露しています。

京セラやKDDIの成功の裏には、一体どんな理由があったのか?稲盛さんの考え方はとてもシンプルです。

例えば、人として正しいことをしているか、相手のことを考える利他の精神で臨んでいるか、天が助けようと思うほどにど真剣に取り組んでいるか、などなどです。

成功することには、秘密などなく、当たり前のことをどれだけ実行できるか、そんなメッセージを感じます。

今回の読書会では、ワールドカフェ方式を取り入れてみました。

4名程度のメンバーに分かれてディスカッションをフリーに行い、30分でメンバーを変更するというスタイルです。

この方法では、一人が話しをする時間がより多くとれるため、おおむね好評でした。

ディスカッションのスタイルについては、主催者としても毎回工夫をこらしながら、参加者の皆さんに有意義な時間を過ごしてもらえるように取り組んでいます。これからも、ど真剣に大人の学びをプロデュースしていきたいと感じました。

参加者の皆さん、有難うございました!

第15回札幌ビジネス読書会を開催しました(2013.1.26)

札幌で読書会を開催している社会人の学び支援家こと、購買サポートセンターの宇山です。

新年最初の月もそろそろ終わりです。長いようで短いのが一年、毎日を大事に過ごしたいものです。

今年最初の札幌ビジネス読書会が1月26日の土曜日に開催されました。

貴重な土曜日の午後に、今回は13名の方々が集まってくれました。そのうちの一人は、なんと旭川からの参加です!主催者としても身の引き締まる思いです。

今回の課題本は、近未来の働き方を考えるためにぴったりな一冊です。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

著者はリンダ・グラットンという組織論を専門とする女性の学者です。400ページ近くある分厚い一冊ですが、近未来の働き方というテーマには興味を持たれる人も多いみたいで、過去最大の出席者となりました。

インターネットの普及、グルーバル化する経済、新興国の台頭など、世界の様相は急速なスピードで変化しています。もちろん、日本も例外ではありません。

1990年代初め頃までの日本は、高望みさえしなければ、大多数の国民が、平凡でも安定した生活のできる国でした。ところが、いまはどうでしょうか。かつては超優良企業といわれたような大企業に勤めていても、さらには公務員でさえ、5年後、10年後が安泰だと言えない状況になっています。

そのような状況で、我々はいったいどのような行動をなすべきなのか、今日の読書会の大きなテーマはその点にあったと思います。

今回は、3チームに分かれてディスカッションを行いました。

ディスカッションは、ファシリテーターと呼ばれる進行役を決め、発表者、書記、タイムキーパーという役割分担をして行います。

今回の課題は、次の質問についての答えを作るというものです。

【その1】
2025年の日本における働き方はどのようになっているか、主な特徴を3つにまとめてください。また、その要因を挙げてください。
【その2】
X世代(1965~79年頃の生まれ)、及びY世代(1980~95年頃の生まれ)が、2025年に明るい未来を迎えるために、どのような行動を起こすべきかアドバイスを作ってください。

みなさん、真剣に議論を行ってくれました。

【その1】への回答
Aチーム
・上層部でも戦う、下でも戦う
・今よりすべてが悪くなるけど、幸せは感じる
・移民がアジアから流入、日本から出ていく人も増える

Kチーム
・エネルギー問題が生じる
・団塊の世代-後期高齢者の問題が広がる
・格差が広がる
・移民が増える

Bチーム
・高齢者でも仕事をしている人が増える(定年の概念がなくなる)→アクティブシニアの台頭
・働く場を日本に限らない人、組織に属さない人が増える→能力のある人は日本以外にも働く場がある
・正規社員と非正規社員の格差がなくなる→相対化

【その2】への回答
Aチーム
・X世代はOS、新しいものを使えるようになりましょう
・Y世代は希望を捨てず、続けること
・どちらの世代も人間力を磨く

Kチーム
・コミュニケーション能力を高める
・理解させる力が必要
・相手を知る力が必要

Bチーム
・居場所を増やしましょう
・心身共に健康に留意しましょう
・本を読みましょう(知らない世界を知るために)
・いろいろな道を考えておきましょう

という発表でした。

未来になにが起きるか、それは誰にもわかりません。大きな変化が日本でも起きるのは間違いなさそうです。その中で、変化に対応しようと行動するのか、それとも目をふさぐのか、それを選ぶことはできます。

これからも、読書会を通じて、未来を共に生きる仲間作りをしていきたいと感じました。

参加者のみなさん、どうもありがとうございました!

第14回札幌ビジネス読書会を開催しました(2012.12.22)

札幌で読書会を開催している社会人学び支援家の宇山です。

今年は雪が多くて寒い冬になっています。

2012年最後となる札幌ビジネス読書会が12月22日に行われました。

マヤ暦によると、2012年12月22日以降の日付が暦にはないそうです。つまり、世界最後の日に開催された読書会となりました(笑)。

今回はスペースの関係上、10名限定にて参加募集したのですが、1週間で満員御礼となっています。ほんとうにありがたいことです。札幌にも、読書会の芽が少しずつ根付いてきたのかもしれません。

第14回目の課題本は、『「つながり」力 結果が出せる人になる』(ジョン・C・マクスウェル著)という本です。

つながり力

コミュニケーションの重要性は、当たり前のように語られていますが、単に伝えるだけでなく、相手といかにしてつながることができるか、それがこの本の主題です。

コミュニケーションにとって言葉は重要ですが、「つながる」ためには、言葉以上のなにかが必要であると、著者はつながるための五つの原則・法則を説いています。

  • 「つながり」は、人を動かす力を強める
  • 「つながり」とは、相手を尊重すること
  • 「つながり」とは、言葉以上の言葉で語ること
  • 「つながり」づくりにはエネルギーが必要
  • 「つながり」づくりの力は、学んで身につけるスキル

この読書会は元々参加型の会ですが、当日は自己紹介から参加者の皆さんが、つながっていこうという意識を前面に出してディスカッションが始まりました。

参加者が多くなると、どうしても一人あたりの発言時間が少なくなります。そのため、今回からはグループディスカッションを取り入れてみました。

テーマは二つです。

  1. 結局のところ、「つながり力」ってなんだろう?
  2. 「つながり力」を強くするために、どんな行動をとればよいだろうか?

二つに分かれた各グループでは、ファシリテーター(司会進行役)を中心として、活発な議論が展開されました。書記に選ばれた人は、ディスカッションのエッセンスをホワイトボードに書き写し、最後にプレゼンテーターが発表を行いました。

結局のところ、「つながり力」ってなんでしょうか?

自分と他人は違うことを認めること、その中で、お互いがつながるための共通項を見つけていく力が、「つながり力」ではないか、そんな議論だったと思います。

参加してくれた皆さん、初めてのグループディスカッションにも前向きに取り組んでいただきまして感激です。

ほんとうにありがとうございました。感謝です。

また来年も元気に読書会で学びましょう!



第13回札幌ビジネス読書会を開催しました(2012.11.23)

札幌で読書会を主催している社会人学び支援家の宇山です。

11月23日(金)勤労感謝の日に、第13回目となる札幌ビジネス読書会を開催しました。

前回は9名と過去最高の参加者だったのですが、今回はなんと11名!でした。
主催者の本音として、やっぱり参加者が多いとうれしいのは事実ですが、今度はプレッシャーを感じるようになってきました。人数が増えても参加者の方々に満足してもらう、そんな運営を心がけたいと思う次第です。

さて、今日の課題本は『29歳からの人生戦略ノート』金田博之(著)という一冊です。

世界第三位の外資系大手ソフトウエア会社に就職した著者が、「史上初」と呼ばれる出世を達成してきたノート術を惜しげもなく披露しているのがこの本です。今回の読書会は、ノート術というキーワードを切り口として、いつも以上にさかんな議論が行われました。

まず第一に、20代(29歳前)の参加者から、「この本ではいろいろと長期戦略を立てるという手法を紹介しているが、予期せぬことが起きた場合、その戦略は意味を失うのではないか?」という議題が提示されました。

この読書会にはいろいろな世代の人が参加していますので、それぞれの経験などをベースとして、「人生の計画」について盛んな意見交換が行われました。

また、「上手なノートのとり方を知りたいが…」という質問についても、皆さんから自分なりのノート術や情報整理術が披露されて、大いに盛りあがりました。

そろそろ2012年も終わりますが、新しい年に向けてどんな風にノートを活用すればよいか、そんなテーマでともに学びあうことができた一日となりました。

参加者の皆さん、どうもありがとうございました!



第12回札幌ビジネス読書会を開催しました

札幌で読書会を開催している社会人学び支援家こと宇山です。

2012年10月27日には、今回で12回目となる札幌ビジネス読書会を開催しました。

12回、つまり一周年です。

記念すべき12回には9名の方に参加してもらいました。

この読書会を始めたときは、土曜の午後3時間、会費1000円、課題本読んで参加などなど、ハードルが高いのではないか?というご指摘を先輩読書会主催者の方から受けたこともあったのですが、おかげさまで、過去最大人数の参加者となりました。

皆様のご愛顧に感謝致します。また、自分を高めていこうという気概をもつ参加者の方へ敬意を表します。

さて、今回の課題本ですが、『一瞬で大切なことを伝える技術』三谷 宏治 (著) という本を選びました。

「まあ、とりあえずそんなところで、あんな感じでやっといてね、よろしく」

よくある日本語です。

よくありますけど、冷静に分析してみると、なにを意味しているのかまったくわかりません。

この本は、ロジカルに伝えるためにはどうすればよいか、というテーマに対して、きわめてわかりやすくアプローチした本です。

参加された方は、年代、性別、職種など多士済々でしたが、「自分の考えをもっとうまく伝えたい」という無意識の言葉に突き動かされて集まったのではないかと感じました。

実際の職場でおきているリアルな問題などがテーマとなって、3時間があっという間に過ぎてたのが印象的でした。

仕事上の悩みって、今の時代は誰に相談すればいいんでしょうか?そんなことを考えさせてくれた一日でした。

参加者の皆さん、ありがとうございました!

次回は12月23日(金)に開催です。

第11回札幌ビジネス読書会を開催しました

社会人学び支援家の宇山です。私が札幌で読書会を始めてから、もう少しで一年となります。

「土曜日の午後にお金を1000円もとって、本当に人が集るの?」と言われたこともありますが、おかげさまで毎回意識の高い方々に参加してもらえています。今回も私を含めて8名の方で共に学ぶことができました。

今回の課題本は、『戦後史の正体 1945-2012』(孫崎 享 著)という日本戦後史の本です。

最近は日本を取り巻く東アジアの国際政治にも大きなうねりが押し寄せている感があります。この本は、日本とアメリカの関係を軸として、日本が戦後どのような道を歩んできたのかを元外交官の著者が論じています。

当日は、「もしあなたが総理大臣だったら、尖閣諸島に外国の軍隊が上陸した場合どうしますか?」という刺激的な質問を投げかけてみました。

簡単に正解が出せるような質問でもなく、参加者の方もさまざまな意見を展開していました。家庭や職場などで、政治の話しをすることはあまりないかもしれませんが、このような読書会で、冷静に話し合ってみるのも貴重な体験となりました。

これからの日本にとって、約70年続いた「戦後」という時代は終わり、新しい時代が始まっていく予感がします。混沌の中から、空気に流されることなく、対話を通じて新しい価値観を作り上げていく作業が、これからの私たちには必要ではないだろうかと思いました。

参加者の皆さん、大変お疲れ様でした!

読書会の後は、居酒屋に場所を移して、熱いディスカッションが続きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会員のAさんにも当日の様子などを紹介してもらいましたので、ご参照ください。

ブログ:「3年遅れの本棚」

第10回札幌ビジネス読書会を開催しました

札幌で読書会を開催している、社会人のスキルアップ支援家の宇山です。

今回で10回目となる札幌ビジネス読書会ですが、今回の課題本は二冊でした。

著者は前中日ドラゴンズ監督の落合博満氏です。

現役時代には三度の三冠王、中日の監督となってからは八年間すべてAクラス入りという素晴らしい実績を残した野球人です。

もっとも、従来の慣習や常識に捕らわれない行動や、奔放な発言などがなにかと話題になっていた「オレ流」落合として、必ずしもいいイメージばかりの人ではありません。

参加者からは「当初は悪いイメージだったが……」という感想もありましたが、著書の内容からは、リーダーシップ、決断、目標達成などに学ぶところが多いという議論になりました。

落合氏の優れているところは、「ぶれない」点であるという意見がありました。常識に縛られない論理的な考え方、選手を見つめる視線など、ぶれない理由について議論は盛り上がりました。

当日も暑い日でしたが、参加者の皆さんお疲れ様でした。

次回は9月29日(土)に開催します。

第9回札幌ビジネス読書会を開催しました

札幌で読書会を開催している宇山です。

7月28日には、第9回となる札幌ビジネス読書会を開催しました。

30度を超す真夏日の中、5名の方に参加頂きました。

今回の課題本は、『「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ』(鈴木博毅 著)です。

この本は、「失敗の本質」という本を元にして、日本の組織がうまく機能しない理由を23の事例から分析するという本です。

「失敗の本質」という本ですが、大東亜戦争における日本軍の主要な作戦を分析する事によって、日本軍が抱えていた組織的な欠陥などを明らかにするという本です。

大東亜戦争というと昔の話に思えますが、今回の課題本では、現代日本の政治や経済における停滞の原因を、組織論の観点から分析しています。

これからの日本を築いていく上で参考となるような気付きを得る事ができた読書会でした。

参加者の皆さん、暑い中お疲れ様でした。

第8回札幌ビジネス読書会を開催しました

札幌で読書会を開催している購買サポートセンターの宇山です。

2012年6月23日に、今回で8回目となる札幌ビジネス読書会を開催しました。

今回の課題本は「仕事」について深く考えさせてくれる一冊を選びました。

働く理由 99の名言に学ぶシゴト論。(戸田智弘 著)

この本は、古今東西の仕事に関する名言をまとめた「名言集」であり、キャリアカウンセラーである著者が、様々な角度から仕事に関する洞察を読者に投げかけてくれる一冊です。

一冊で二度お得と言える良書だと思います。

今回の読書会は、過去最大となる8名に参加して頂きました。札幌市内だけでなく、十勝の音更町から車で2時間以上!かけて参加してくれた方もいました。

自己紹介の後、本の感想のシェアに始まり、後半では自己の体験から仕事に対する考え方や悩みなども、活発に議論されました。

私の方から、「もし宝くじに当たってお金に不自由しなくなったら働きますか?」という質問を投げかけたのですが、ほとんどの方が「働く」と答えたのには、ちょっと驚きました。

「仕事=金を稼ぐため」というだけではない時代になってきたのかもしれません。

今回は簡単なワークも取り入れてみました。

この本で紹介されていたドナルド・E・スーパー『仕事の重要性研究』における14の労働価値という指標があります。全部で14項目ある指標から、どの価値を重要視しているかを自己分析するためのツールです。

こちらがワークにつかったシートです

現在の仕事と、理想の仕事について価値観の順位をつけます。その差が大きいところが、現在と理想のギャップである事がわかります。

参加者全員で結果をシェアしてみたところ、重要視している価値観は人様々でした。

今回も自分一人では得る事のできない貴重な気付きのあった読書会でした。

参加者の皆さん、ありがとうございました!

第7回札幌ビジネス読書会を開催しました

札幌で読書会を開催している購買サポートセンターの宇山です。

今回で7回目となる札幌ビジネス読書会を5月26日に開催しました。

毎回課題本を指定するタイプの読書会ですが、今回の指定本は次の本でした。

20代で始める「夢設計図」
熊谷正寿 著

著者の熊谷氏は、起業した会社を30代で上場させるなどの実績を持つカリスマ経営者です。手帳術でも有名な方ですが、この本は著者が自分の夢を実現させたノウハウがわかりやすく書かれている本です。

自分が達成したい夢や目標と、現在の状況の差を明確にした上で、いつ何をすればよいかを手帳に落とし込んで実行する、というのが著者のノウハウです。シンプルですが、ここまで徹底して継続するのは並大抵ではないと思います。

夢をかなえる第一歩として、自分が望んでいる夢や願望を紙に書き出すというワークがあります。10分ほど時間をとって、このワークをやってみました。

いざ書こうとすると、なかなか書き出せない人も多いワークですが、今回のメンバーは30個から60個も書き出すという、「猛者」揃いでした。

後ろ向きな話題が何かと多いご時世ですが、小さなステップを積み重ねて、夢をかなえたいですね。参加者の皆さん、お疲れ様でした!

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